資料やブログを下から読む

人の作った資料やブログを読むときに途中までは上から読んでいるのだが、途中から一番下までスキップしてしまって、下から読んでいることがある。自分でもあまり意識せずにやっているので、なぜかと思ったが、おそらく「全体の分量が把握できる」というのが一番の理由な気がする。つまり、この文章を読むのに後何分くらいかかるのか (今何パーセント位なのか) というのが、読み始めてある程度時間がたってくると、気にしてしまうのだ。

Webメディアの記事には、この記事を読むのにかかる目安時間が冒頭に書かれているものがある。(こういうWordPressプラグインもあるらしい)

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あるいはKindleには、この本 (あるいはこの章) を読むのにかかる時間が表示される機能がある。

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このような機能があることを考えると、ある程度予測を立てた上でアプローチしたい、とか、状況が込み入ってきたときに俯瞰したい、というようなことには、そこそこニーズがあるらしい。

テキストエディタの話になるが、Sublime TextにはMini Mapという機能がある。これはスクロールバーの機能を拡張したもので、開いているファイル全体を縮小表示して、現在の表示領域にハイライトを当てるものである。(下図右側)

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この機能はスクロールバーよりもはるかに直感的に現在位置を把握することができる。この種の表示の仕方は、地図や画像などを拡大した際に使われる縮小マップにも見られる。

全体を俯瞰したいというこの行動は、自分自身、昔はそれほど実施していなかったように思う。これは時代の流れでより簡潔に結論を得るために身につけたものなのか、それとも年齢に伴って記憶できる容量が狭まってきたことにより、より早く結論を得るために身につけたものなのかは定かではない。(その両方かもしれない)

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ちなみに、この文章はほとんどスペースなので、下から読んでも分量は変わらない。しかもさしたる結論も用意されてはいない。